2024年度兵庫県「海外武者修行」プロジェクト MTB留学(S.R.)
私はこの夏休み、兵庫県の「高校生チャレンジ留学~HYOGO高校生『海外武者修行』応援プロジェクト」で選考され、7月20日から8月10日までの約一ヶ月間、カナダのウィスラーへマウンテンバイク留学をした。
私は幼い頃から自転車が大好きで、いつも私のそばには自転車があった。小学校の低学年でマウンテンバイクに出会い、ショートダウンヒルのレースに出たことがきっかけでマウンテンバイク、ダウンヒルが大好きになり、高校1年生からは本格的に国内の公式戦ダウンヒルシリーズに出場するようになった。
国内のレースで上から2番目のカテゴリー、野球で言うと2軍のカテゴリーに入り、もう少しで国内トップカテゴリーに上がれるところまで到達したものの、なかなか勝てない状況が続いていた。そんな時、母がたまたま学校からの連絡を見ていた際、「兵庫県海外武者修行応援プロジェクト」の案内を目にし、私に教えてくれたのだ。そこで、これを利用すれば憧れの地カナダにスポーツ留学ができると考えて応募した。
先生方のサポートのお陰で無事合格できた私は、高校3年生のこの夏、約一ヶ月のウィスラーへの留学を勝ち取ったのである。マウンテンバイクをする者にとってウィスラーは、野球で言うとアメリカのような地であり、自分にとっては小さい頃から憧れていた所である。本当にうれしかった。
現地では、午前中は語学学校に行き、午後はひたすらマウンテンバイクの練習をする生活を送った。深く印象に残った出来事は主に二つある。
一つ目は、英語があまりできない自分でもたくさんの友達ができたことだ。現地の学校は日本人学校だったので、生きた英語と触れ合う機会が少なかった。そのため、自分から英語でいろいろな人に喋りかけるよう心がけている内に、日本人以外の友達ができた。積極的に話すことで自分の英語力も高まったし、何よりスポーツは言語の違いを超えて他国の人たちと仲良くなれるツールだと身をもって実感した。
二つ目は、やはり海外は日本と比にならないほど何もかもレベルが高かったということである。本場は競技のテクニックレベルも段違いであったが、何よりコースの種類、安全性が圧倒的だった。恵まれた環境で一ヶ月間毎日マウンテンバイクに乗り、楽しくレベルアップすることができた。自転車が身体の一部のようになっている私にとって、人生においてとても貴重な一ヶ月であった。
帰国後は、すぐに国内のレースがあり、今までとったことのない、カテゴリー2位の成績をのこすことができた。そして、現在も県内の養父市にあるマウンテンバイクトレイルの整備ボランティアに携わる中で、ウィスラーでの経験を活かしてコース増設などを行った。
このように、私は今回カナダへマウンテンバイク留学をし、人間的にも成長できたと感じている。また、選手を支えるスポーツトレーナーになるという進路にも繋がった。私はこれからも、自分の「好き」を貫き、マウンテンバイクと共に生きていきたいと思う。
[活動の様子]




