本校生徒3名が第2回リガ市派遣団として、ラトビア リガ市を訪問しました。昨年度1月のリガ市訪問、本年度4月の本校と提携している「リガ文化学校」から生徒2名および副校長2名の受け入れに続き、リガ市との直接の国際交流が実現しました。現地では、リガ文化学校における授業参加、ホロコースト研究として博物館や史跡訪問、ラトビア独立100周年記念イベントへの参加、さらに在ラトビア日本大使館訪問と短期間で充実した時間を過ごすことができました。

本年度派遣されたのは文理コース2年生の神山京子さん、一貫コース2年生の粂彩花さん、グローバルコース1年生の山竹玲奈さんです。準備期間の約4か月間で、現地交流および現地調査を充実したものにするためにEU研究、ラトビア研究や日本文化に関する情報を集め事前学習を進めていきました。現地では、歓迎式典で日本文化に関するプレゼンテーションを行い、日本語の授業時には講師として日本文化や日本語について現地の生徒にわかりやすく説明することができました。また、ラトビア語で行われる授業にも参加し、日本の高校における授業との違いにも気づくことができました。

本年度はラトビア独立100周年ということで国を挙げてのイベントが様々ありましたが、その中の1つに参加し、ラトビアが独立を獲得するまでの苦難の道の一端について知ることができました。本校にとって、ラトビアはEUについて直接知ることのできる国です。バルト3国の1国として小国ながら、日本人の心情と似た点も多く親近感が持てる国です。

本派遣の目的の一つが平和学習です。ラトビアもまたホロコーストという人類史上類を見ない悲劇に見舞われた経験のある国です。実際の史跡を訪問することによって、平和について改めて考える機会となりました。今後もリガ市との交流を通して、本校のみならず神戸市とリガ市が平和について語り、真の世界の平和を実現するために多くのことを発信するパートナーシップを続けていきたいと思います。

本プロジェクトは、神戸市市長室国際課、在日本ラトビア大使館および特命大使、在日ラトビア名誉領事館、関西ラトビア協会、在ラトビア日本大使館、リガ市役所国際交流課、外務省をはじめとした多くの関係機関及び関係者により実現したものです。本校が今後も関係機関と連携しながら、国際平和へ向けた一助になることを目的にラトビアとの交流を続け、「和顔愛語」の精神を世界に広げていきます。

1 実施日時
平成30年11月11日(日)～19日(月)

2 派遣場所
ラトビア リガ市「リガ文化学校」、在ラトビア日本大使館、ラトビア歴史関連施設(ホロコースト含)

3 行程
・1日目 11日(日)
関西国際空港発、リガ国際空港着、ホストファミリーと合流
・2日目 12日(月)
リガ文化学校　オープニングセレモニー、通常授業参加
・3日目 13日(火)
リガ文化学校　通常授業参加、在ラトビア日本大使館訪問
・4日目 14日(水)
リガ文化学校　通常授業参加、国立博物館見学
・5日目 15日(木)
リガ文化学校　通常授業参加、校内音楽祭参加
・6日目 16日(金)
シナゴーグ見学、ホロコースト関連施設見学
・7日目 17日(土)
ホストファミリーとの生活体験
・8日目 18日(日)
独立100周年記念式典見学
・9日目 19日(月)
リガ国際空港発
・10日目 20日(火)
関西国際空港着
4　本校生徒の現地での活動
・オープニングセレモニーにおける日本文化および学校紹介プレゼン
・日本語授業におけるモデルリーディング、基本的挨拶・自己紹介、方言の説明、校則の説明、日本の社会問題等に関するQA
・「東洋文化論」における授業でステレオタイプに関する意見交換
・日本大使館での意見交換(参事官および3等書記官が対応)
・日本食提供、料理・買い物手伝い
5　成果
・英語によるコミュニケーションに対する自信の向上
・異文化の中で日本や自分を少し客観的に見ることができる視野の拡大
・礼儀、やさしさ、配慮、感謝など相手を思いやる和顔愛語の実践
・現地の高校生およびホストファミリーとの積極的なかかわり
・プレゼン力の向上
6　今後の予定
・リガ文化学校生徒来校
平成31年4月21日(日)～28日(日)
・来年度の派遣
平成31年11月予定(神戸市派遣団への参加)
[リガ派遣プログラムの様子]