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令和5年度 第77回生入学式

2022年4月8日(土)、令和5年度 神戸龍谷高等学校 入学式を挙行しました。

学校長式辞

山笑う、新緑のすがすがしくも美しい季節になりました。自然の移ろいの力強さを感じます。この良き日に、浄土真宗本願寺派総長 石上智康(いわがみ ちこう)様をはじめ、春光会、育友会の皆様方、ほかご来賓の皆様のご臨席を賜り、入学式を行えることは大きな喜びです。日頃からのご理解・ご支援も含め、深く感謝申し上げ、新入生ならびに教職員を代表いたしまして、高いところからではございますが御礼申し上げます。誠にありがとうございます。

ただいま、入学を認証いたしました、357名の新入生のみなさん、入学おめでとうございます。みなさんの努力を讃えるとともに、心から歓迎の意を表します。職員、在校生一同、皆さんと共に学べることを楽しみにしています。お一人おひとりを共に学ぶ新たな仲間として、暖かく迎えたいと思います。新入生の皆さんが今抱いている希望や新鮮な気持ちをいつまでも持ち続け、学校生活を送って欲しいと思います。

さて、みなさんはどんな時に幸福を感じますか?保護者の方で我が子の幸福を願わない方はおられないでしょう。ではどんな時に私たちは幸福だと感じるのでしょうか?人から褒められたときでしょうか。感謝された時かもしれません。「自分が他の人の役に立った時」は最も幸せを感じる時です。皆さんも、これまでに他者を助けたことがあったはずです。微笑み・手を挙げて合図する・うなずいて見せる等ちょっとしたしぐさがうれしく思える瞬間は誰にでもあります。他人を救うことは自分を救うことに繋がっていることはわかるでしょう。

ささやかでも誰かが喜ぶことを自分から積極的に始めていくと、その喜びは広がっていきます。優しさや笑顔は一見弱そうであっても、その中に強さが秘められています。本校は笑顔で互いに優しくしあう学校です「和顔愛語」という校訓を私はそのように理解して生活しています。

少し学校生活の話もします。授業では国内外の思想や歴史、科学の進歩等様々な内容が先生や共に学ぶ仲間によって語られるでしょう。読んだり、話したり、計算したり、調べたりする基礎的な力をつけると同時に、共に今を生きる多様な仲間から学んでほしいと思います。

私たち教員は生徒一人ひとりを共に学ぶ仲間として、その可能性を伸ばすことを決して諦めません。皆さん、学校での学びを生かして自分で考えること・自分で決めることを大切にしてください。そして自分の可能性を最後まで信じ続けてください。

保護者の皆様、ご入学おめでとうございます。
お子様は、これから自立の道を歩むことになります。遅々とした歩みかもしれません、近道を行かないかもしれません。しかし、しばらくは見守ってあげてください。自ら考え、自ら決めることを繰り返す中で、たくましい若者に育てることは、保護者の皆様と職員が共に願うことです。保護者の皆様の思いや期待に応え、安全で安心な学校生活が送れるよう、お子様の教育にまい進してまいります。学校、家庭がそれぞれの役割をきちんと認識し、協力し合ってこそ教育はなり立つものです。今後とも、本校の教育に一層のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

生徒・保護者の皆様・教員が共に学び、共に成長を目指す学校、諦めることなく、自分の可能性を信じ考え続ける学校。そんな学校を皆様と共に創る決意と共に77回生の人生における貴重な三年間が、実り多いものとなることを願い、式辞といたします。

令和5年4月8日
成徳学園神戸龍谷高等学校長 山﨑眞一郎

当日の様子